株価の下落の後は不動産の下落か?
お盆からハイスピードでの株価下落が続いてますね。
中国バブルの崩壊なのか、上海総合指数は5100ポイントから2900ポイントまで下落してます。
さすがに日経平均にも影響が及んでますが、この流れをどう捉えるか?
短期的には株価も戻すでしょうが、明らかに潮目は変わってきていると思います。
特にマンションでペロッパーを含む、REITや投資家向けに物件供給している不動産流動化関連企業などは、ここで販売用不動産をどう動かすかで、最悪の場合リーマンショックの時のように、会社の命運を左右することになるかもしれません。
マンション販売は土地を仕入れてから、マンションを造り販売するまで、最低1年以上はかかります。
今仕入れた高い土地を、今の高い資材価格でマンションを造り販売する頃には、マンションが売れなくなり、マンション開発用の、短期借入金の支払い期限に追われ、リーマンショックの時のように、平気で1戸500万位の値引き販売しないといけなくなるくらい、今までとは違った経済情勢になってるかもしれません。
こうなると、売っても赤字、売らないと返済が出来ないという状況なりますので、拡大路線で走ってて多少財務に不安があれば、行ってきた行動を否定するようで嫌でしょうが、仕入れたマンション用地を即売却して、マンション開発をとりやめて、財務のバランスを早めに整えるのも有りだと思います。
今までは国内の金融機関の融資も積極的でしたし、中国の富裕層のマンションや不動産購入意欲も強かったですが、中国市場は相当のダメージを受けてますし、株価下落が続けば、間違いなく金融機関の融資姿勢は変わります。
こうなると自然と、損失処理の為の不動産の売却は増え、不動産の買い手は少なくなり、不動産価格は下落していきます。
今まで不動産を買っていた中国人も、株式の損失処理の為売り手に回り、不動産を投売りする可能性も高いと思います。
株価下落→不動産価格下落→雇用縮小→賃金下落くらいを、少しだけでも想定しておいても良いのかなと思います。
これは過去の流れや経験を見てきて思うことですが、お金の流れが逆流するときは、どうしてもこういう流れになるんだと思いますし、REIT中心に物件供給している会社がある以上、下落局面に入ると、REITが物件を買わなくなり、REIT向けに販売用の物件保有している会社の物件の投売りが始まり、不動産価格の下落速度が速くなるのは仕方が無いことです。
結局株価が暴落すると、今まで不動産を買ってた、ファンド、投資家、中国人を含む外国勢が、こぞって売りに回る可能性があるということです。
そうすると売りと買いの需給のバランスが崩れ、銀行の融資姿勢も厳しくなり、不動産の暴落が起こるのです。
正直、日々の細かい株価の値動きなどはわかりませんが、株価や不動産価格の下落局面は、お金の流れが悪くなり、経済的にはどうしてもつらい時期になります。
大きな流れで言えば、幸い日本は、まだそんなに下落はひどくないほうです。
各々の判断によりますが、今は潮目の変化の時期だと思いますので、今までの経験で感じる事を書いてみました。
今後とも宜しくお願いします。